東北一人旅2012〜宮城県仙台・福島県磐梯熱海編〜

3月11日
6時30分頃に隣の部屋の目覚ましベルで起きるがたっぷり寝ることは出来た。朝風呂に行くとまだ雪が降っていて、カプセルホテルの屋上の露天風呂で景色はビル街だけど雪見風呂を朝から楽しめた。

近くのドンキホーテで靴を買う。今履いてる靴は古くて穴が開いてるから雪道を歩くとずぶ濡れで、新調した靴と共に一人旅をスタート。

最初の観光は宮城県美術館

近代アートが多く僕の好きな作品はあまりなかったが、長谷川りん二郎の「」があるのは嬉しかった。
僕は作者の故郷である北海道の美術館に収蔵してると勘違いしており、この作品をみるには北海道まで足を運ばなければならないと思っていたが、まさか今回の旅行で出会えるとは思わなかった。
満ち足りたような穏やかな顔で毛並みは緻密に描き、長い年月をかけて描いたその時間を空間として描き、丁寧に絵にしていました。可愛らしい猫、だけではなく絵の中に閉じ込められた『時間』を感じる不思議な絵でした。
あと、この美術館には佐藤忠良記念館が併設してあって、美術館の外や中に様々な作品があり楽しめました。

「猫」を堪能したあとは仙台市博物館へ。途中で仙台城跡地に寄りました



お城の一部は崩れているのは震災の影響だろうか、周辺では工事をしていた。こういうところにも震災の傷跡がまだ残っていて災害の怖さを改めて感じる。


よくわかんないオブジェ
博物館では尾形光琳の国宝「紅白梅屏風」がありその迫力に圧倒される。
他にも色々あったと思うけど、もう9ヶ月も経ったので忘れた。

今日の宿へ移動する前に名物の牛タンを食べる。地元のフリーペーパーでおすすめしていた牛タン屋で牛タン定食を食べる。タンは普通だったがテールスープが美味しかった。食べ終わると牛タン屋の前に練り物屋があり「名物・ひょうたんあげ」を食べる。

アメリカンドックのソーセージが魚の練り物になったもので、コンビニで出しても人気が出そうな食べ物だった。
その後は近くのデパートでレトルトのテールスープ、牛タンのビーフジャーキーを買い、駅で地酒を3本と笹かまぼこを買ってからMAXやまびこに乗り福島県郡山に向かう。

だが新幹線に乗ってから仙台駅前の伊達政宗の像をみるのを忘れたことに気がつく。次に仙台に来るときは必ず見たい。

乗り換えて宿がある磐梯熱海に着く。駅前にはコンビニもなくあるのはタクシーぐらいだった。

本当は明日の観光のため会津に泊まりたかったが、急いで決めたうえに福島の土地勘がほとんどなくそんなに遠くないだろうという勘違いと、ネットで宿の写真で見たら綺麗で安かったのがあり、会津若松から電車で1時間もするこの場所になった。

駅の近くの山に何かがある



例の東電

調べてみたら水力発電だった。東京電力丸守発電所で大正10年に建設された由緒ある発電所。レンガ造りの建物は時代を感じさせる、さすが90年前の発電所だ。

不思議なのは建屋の東京電力の看板が僕が撮影した時には外されてることだ。
2007年に撮影されたWikipediaの画像には屋根と窓の間にちゃんと白い看板が掲げられているが、2012年3月に撮影した時は看板が無くその跡が残るだけだ。
ひょっとして原発事故の影響で「東京電力」と出しにくいのだろうか。東電の社員寮から東電の看板が外されてると聞くがこれも同じなのだろうか。

雪は止んでいたが雪道に足を取られながら宿に着く。だがここで問題に気がつく。ネットで予約をした時は掲載されていた写真のような素敵な和室を楽しみにしていたが、どうやら僕の泊まる部屋はホテルタイプの洋室だった。メールをよく確認してみると別館のホテルだったのでがっかり。ちゃんと確認しない自分も悪いが、もうちょっとわかりやすい説明をして欲しかった。

部屋のテレビはまだアナログ放送

期待していた夕食もたいした事がなく、ミニすき焼に小さな天ぷらと解凍マグロの刺身や小鉢が数品あっただけのありきたりの料理。
小さな旅館だから仕方がないかなと割り切りながら風呂に入る。風呂は露天風呂で、入る時にちょうど雪が降り始まりまた雪見風呂になった。ビルしか見えなかった朝風呂とは違い、周辺は山々で自然に囲まれていて風情はあって風呂は楽しめた。

今日買ったもの、絵葉書は宮城県美術館

今日の反省は、やはり旅に慣れていないせいか段取りがうまく行かず失敗が多かったのが残念だった。財布のお金もあと残り僅かなのでどこかでお金を下ろさないといけない。
あと一人旅は気楽で自由がきくが少し寂しい。風呂に入ってる時に、この綺麗な雪の降る景色を誰かと共有したかったが誰もいない。

次回最終回は『東北一人旅2012〜福島県会津若松編〜』はまた明日